乳癌の闘病記です,一言で良いですコメント、よろしくね


by yuki_yukimin

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ありがとう

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私がこのブログを始めたのは12月3日、丁度1ヵ月近くなりました。
最初の頃の記事は、自分で今読んでも、かなり追い込まれて居たんだなぁと思える、凹んでいるものばかりです。
告知から思い起こされた叔母の死、私にとって乳癌の告知は「死」でしかなかった。
ブログを勧めてくれたのは夫です、きっと同じ境遇の仲間に会えるから、それが私にとって一番の心の薬になるから、夫はそう言ってブログの特集を組んだ一冊の雑誌を私に買ってきてくれました。

初めての記事、初めて貰ったコメント、そこには同じ病気でいながら前向きに頑張っている姿がはっきりと見えました。、日の射さなかった私の心が少しずつ晴れていきました。
他のブログから、私のコメントを見て遊びに来てくださる方など、少しづつ、お友達も増えました、皆私より全然前向きでパワフルで、一生懸命でした。

沢山の勇気をありがとう、沢山の励ましをありがとう、精神安定剤だけが頼りだった私が、毎晩眠れずに泣き続けていた私が、こんなにも強くなることが出来ました。

どれだけ沢山のありがとうを言っても足りません、こんな気持ちで今日を、今年の大晦日を迎えられるなんて思ってもいませんでした。

d0098762_22242963.gif来年も、再来年も、10年後も、これからもずーっと宜しくお願いします。
それでは皆様、良いお年を!
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by yuki_yukimin | 2006-12-31 22:29 | その他のこと

台湾式フットセラピー

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今回は2度目の化療の副作用が軽かった為か何故かは分からないんだけど、とにかく入院中から、ボルシチが食べたくて仕方が無かった、あの酸味を身体が強烈に欲している。
ゆえに、昨日退院したばかりなのに、夫にお願いして、恵比寿の「マトリョーシカ」に連れて行って貰った。
ここは私のお気に入りのお店で、何を食べても美味しいけど、中でもボルシチが最高。
まだ、体調に不安はあるし、食欲だってそんなにあるわけではないけど、思い描いていた味その物に何と完食。
d0098762_20431557.gif化療を受ける前に白血球が下がった時、口の中の粘膜をやられてしまって、痛くて殆ど何も食べられず、今回の治療に突入、実に一週間ぶりの、ちゃんとした食事、心の底から美味しかったです。

今回の入院は足が浮腫んで、すっごく辛かった、動くわけにはいかないし、身体をどちらに向けても変わらず嫌な痛みが続く、退院して少しは良くなったけど、夫に勧められ帰りの駅の構内にあるFoot Therapyという台湾式のフットセラピーのお店に行くことにした。

以前勤めていた会社では月に2回アロマテラピーの先生が来てくれて、仕事を抜け出して、30分1500円という激安で至福の時を味わっていたが、今回はかなり久しぶり、それに台湾式も初めて。
最初に漢方薬を入れたフットバスで足を温め、その後ベットに移り、いざ開始。
「台湾式なので、もし痛かったら言ってくださいね、力の加減をしますから」っと言われてチョット緊張、痛かったら騒いで良いの?でも回りの誰もが「うっ」という声を出すことも無く、気持ちよさそうだ。

まず、アロマの匂いのするタオルを瞼の上にそっと置かれ、右足をタオルでクルクルと包み、左足裏全体に、オイルを塗り、マッサージが始まった。
「力が入りますからね、痛かったらおっしゃって下さい」と声がかかる、う~んかなり痛いかも・・・でも我慢、痛いって言うのはそこに何かがあるから、効果を期待して我慢我慢、でも飛び上がるほど痛いんじゃなくって、痛気持ち良いって感じ、念入りに足裏をマッサージした後、今度はふくらはぎに移る。
その頃には、余りの気持ちよさに、既にウトウト・・・「終わりました」と声を掛けられるまで何と眠ってしまっていた。
「足裏をもんでいて、どこもかなり硬かったので、冷えからでしょうか内臓の方がかなりお疲れのようですね、足も随分と浮腫んでいました、暖かいものを飲んだり、お風呂にゆっくり入って身体を温めるようにされると良いですよ」との忠告、昨日まで入院していた癌患者ですなんて口が裂けてもいえない。
でもその後は、憑き物が落ちたように、快適、身体が軽い、それまでは家に帰ったら昼寝かな?何て思ってたのに、全然元気。
夫に「なんて原始的な生物なんだ」と関心されてしまった。
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30分で3,150円、久しぶりの至福の時の代金は、もちろん私にフットセラピーを勧めてくれた夫のおごり、最高の一日となりました。
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by yuki_yukimin | 2006-12-30 21:32 | お出かけ

帰ってまいりました

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今回も、前回とメニューは同じです、時間も同じ10時に開始

1.カイトリル注+デカドロン注+生食注 50ml 吐き気予防 (15分)
2.ファルモルビシン注 140mg+生食注 50ml 抗癌剤 (30分)
3.エンドキサン注 720mg+5%ブドウ糖注 250ml 抗癌剤 (1時間)
4・5-FU注 700mg+生食注 50ml 抗癌剤 (10分)
5.生理食塩液 50ml 点滴回路の洗い流し (10分)

やはり、終わったのは1時でした、今回はよつばさんを見習ってお昼ごはんを抜き、大丈夫なうちに水分を取っておこうと思って、セッセと水を飲む、前回急に吐き気が来たのが、3時半そのときをジッと待つ・・・多少の胃のむかつきはあるものの、吐き気は来ない、まだ早いのかな?と思いつつ、緊張しながらそのときを待つ。
しかし4時を過ぎても5時を過ぎても、ムカムカしてても吐き気は来ない、そのうち夕飯の時間になり、食事が運ばれてきた、食欲も無いし、食べるのも怖いので、また抜く、結局一度も吐くことも無く、眠りについた。
朝、おそるおそる、ご飯を3口程食べてみた、大丈夫そうだけど、そこで止めとく、前回の副作用がかなりのトラウマになっているようだ。
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とにかく、今回はかなり楽に乗り切れるコツをつかんだようです、心配をして頂いた皆様ありがとうございました。

嘘のような話なんだけど、私の腫瘍内科の担当医が赤塚不二夫から、若いDrに変わった。d0098762_184675.gif1月からの化療を金曜日にしてもらった為で、金曜日の担当が、今回のDrなのだが、なんと!唐沢寿明に似ている・・・・ふっふっふっふっふ・・・羨ましいでしょう(ちょっと背が低いのが難点)

マメな先生で、入院中に1日3回も顔を出してくれる、体調も悪く無かったので、思い切って、今まで心にひっかっかたまま聞けずにいた、化学療法について、思い切って尋ねてみた。。
私の病理結果は以前にも書いたが、ステージはⅠで、その他の結果も核異型度がグレード2以外はすべてマイナスだ。
その病理結果に対して、何故FECなのか、若干弱めにはなるがもっと副作が用少ない、経口の抗癌剤もある、エストロゲンレセプター、プロゲステロンレセピターも+3の為、化学療法を省いて、ホルモン療法のみだって良いのじゃないか?
標準療法である、FECが何故、私に必要なのか理解出来ないままに、始まった抗癌剤治療、いまだに私の心の中は晴れていない。
先生は、ゆっくりと私がグレード2である限り、中リスクとなり、ここでの標準治療はFECとなる事。
やはり再発した、癌の根治はかなり難しい為、この治療が、苦しくても、受けること勧めたこと。
標準治療は病院ごとによって違う為、色々な選択肢があるように思われるし癌治療にはっきりとした答は無い、しかし、今自分達はこの治療が最善だと思っていること、納得いかないまま治療を続けているのだったら、いつ治療を打ち切っても構わないが、今出来うる限りの最高の治療を受けているんだという自身を持って欲しい・・・
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私の今回のベッドは窓際だった、夕日を背に受けつつ、一つ一つ言葉を選びながら、静かに語りかける唐沢先生、その一言一言を聞き漏らすまいと熱心に耳を傾ける、病床の私・・・
そうです、ドラマです、ドラマのシュチュエーション以外の何物でもないその光景
d0098762_1954522.gif涙が出そうになった、先生は私の為を思って最善の治療をしてくれている、、吐き気や、脱毛などの目先の副作用に惑わされていた自分を恥ずかしく思った。
先生、頑張ります、これからも宜しくお願いします。
私の心の霞が晴れた。
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by yuki_yukimin | 2006-12-29 19:07 | 化学療法について
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「○○さん一番へどうぞ」、呼ばれて診察室のドアを開けた。
そこにはあのMr.オクレが熱心にカルテを見ていた、私が座ると同時に話し始める。
 Dr 「T先生から説明があったと思いますが、○○さんの場合センチネルリンパ節生検が可能なようですね、ここでは私がその専門となっておりますので・・・・」

Mr.オクレ、ウイルス対策用のマスクをかけているのだが、どうもサイズが合っていない。
一言話す度に、鼻からマスクがずれ下がる、その下がったマスクを指でつまみ定位置に戻す、次の一言でまた下がる、再びつまみ上げる、話す、下がる、つまみ上げる再び・・・
恐ろしい程の無意味なスパイラルに気を取られ、話しが頭に入ってこない。

いったい何の為のマスク・・・何からその身を守ろうとしているだろうか?
口開く度に、ウイルス入り放題、お願いだから、気になるから、そのマスク今すぐ外してくれぇぇぇぇぇ!!切に願がった。

坊主あたまがそのまま伸びたようなヘアスタイル(後日これは真実だと分かった)、ヨレヨレの白衣、あまりにも揃いすぎている。
その所作の全てから溢れ出る、ビ○ボーオーラは、Dr.コトーにも負けない(でもあれはフィクションでしょう、これは明らかノンフィクションの世界だ!)
私はそれまで、医者と言う人種は意識せずとも、知的オーラというか金持ちオーラが溢れ出ていると思っていた、でも良く考えたら、出てなかったよ、ドクターフットからも。
ここは横浜では、チョットは有名なYR病院、規模はかなり大きめ・・・給料安いのだろうか・・・

とにかく色々と話しをしてくれるのだが、初めて聞く言葉ばかりで理解出来ない、当然、治療方針も決められない。

 Dr 「今日は時間も無いので資料をお渡ししますから、次回までに良く御相談なさって下さい」と言いつつ、繰り返すマスク運動。

 Dr 「明後日18日の4時からでしたら一番最後の診察になりますので、何時間でも納得が行くまでご説明が出来ますが、18日の4時の予約で宜しいでしょうか?」
 私 「分かりました、宜しくお願いします」

その時、Mr.オクレの院内PHSが鳴った。
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「さいた~さいた~」・・・チューリップのメロディーが診察室に鳴り響いた。

本日の請求額 外科 2,280円

リアルタイムな私は明日から入院、明後日2度目の化学療法です、頑張ってきます。
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by yuki_yukimin | 2006-12-26 21:08 | 病気について

10月16日(二度目の告知)

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リアルタイムな私は今日もノイトロジンを求めて病院通い、今日は注射だけなのでそのまま仕事に行こうとスーツ姿にコートを抱えて、処置室へ

 看護婦 「あら、今からお仕事なんですか?」
 私    「はい、終わったら直接行こうと思って」

普段、病院へ来るときはノーメークにジーンズ、ヅラも面倒くさいので帽子にマフラーという、いでたち、違うの、それは私の仮の姿よ、いつもの私はこうなのよん、フフン♪~と言う感じで注射をうってもらい、そそくさと仕事にむかった。
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本日の請求額 腫瘍内科 4,130円(ヤッパリ高いよノイトロジン)

今日は10月16日の2度目の告知の話です。

いつもの様に、私と夫を診察室で待ち構えるドクターフット・・・今度こそ、この瞬間に全てが白日の下に晒されるのだ。

 Dr 「では診察しますので、上半身脱いで、ベットに横になってください」

エ・・・まずは告知じゃ無いの?・・・チョット拍子抜け、仕方なく、腐ったバナナ色に腫れあがった乳を診察してもらう。

 Dr 「うーん腫れてますねぇ、痛みますか?」
 私 「はい、かなり痛みます」
 Dr 「では痛み止めを処方しておきましょう、はい良いですよ、着替えてください」

セッセと着替えてドクターフットの前に再びスタンバイ、今度こそ・・・カルテを見つめるドクターフット、ほんの1,2分の間が辛い

 Dr 「実は、悪い物が見つかってしまいました」d0098762_23234694.gif
 私 「・・・・・・・やはり乳癌なんですね」
 Dr 「そうです、間違いありません」

実に2度目の告知も淡々としたものだった、多分こういう場面では、医者は感情を表してはいけないと教えられているのだろう。

それにしても、告知を診察の後回しにするとは、ドクターフットも言いづらかったのだろうか、サンダーバードの人形のような表情のドクターフットにも五分の魂が宿っていたか・・・って今まで散々お世話になって何を言うか私!

まぁ、覚悟はしていた、私に限って何も無く終わるはずは無い。
「もしかしたら」と言う希望を持ちそうになる自分を、ひたすら戒めて来た。

 私 「分かりました」

1度目の時の様に、取り乱したりしない、喪失感と脱力感を必死に隠す。

 Dr 「それでは、今後の治療なのですが、○○さんの場合、センチネルリンパ節生検が可能だと思われますので、主治医が私からセンチネルの専門医であるY先生に変わる事になります。今日はY先生がいらっしゃるので、一度出て待合室でお待ちください、カルテを回しますので」
 私 「分かりました、今までありがとうございました」
 Dr 「ではお大事に」

さらば、ドクターフットよ、一度で良いから、足ツボ、グリグリして欲しかったよ・・・(嘘だけど)d0098762_23365253.gif

再び待合室で待つこと30分あまり

 私 「パパ・・やっぱり乳癌だったね」
 夫 「大丈夫だから、まだ初期だよ、心配いらないからね」

何か言って、ここで夫を泣かせても、私が虐めているみたいだから、それ以上は何も言わなかった。


乳癌なんだ・・・私が初めて病気を自覚し受け入れた瞬間であった。
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by yuki_yukimin | 2006-12-25 23:39 | 告知

脱毛について

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医者からはきっちり2週間後に始まると宣言された、ウイッグをお願いした美容師さんからは、脱毛の前には、頭皮がチクチク痛むそうですよと教えられた。
初めての化療は12月8日、きっかり2週間たった。
その日の為に、既に3週間前から、自毛をベリーショートにしてウイッグ生活、抜け始めた時用にナイトキャップも勧められるまま用意した、準備は万端整っている、後はその時が来るのを、待つだけ・・・そう、覚悟は出来ているつもりだった・・・

昨日は朝から頭皮がチクチクんだ、何気なく手を伸ばし、髪を軽く摘まむ、すると驚く程の量の髪の毛が2本の指の間にあった。

とうとう来たのか・・・試しに何箇所かの髪の毛を摘まむ、力を入れずとも、激しい量の髪の毛が捕まれてくる、覚悟なんか全然出来ていなかった、私は呆然とした。

とにかく、夫にも子供達にも見せたくない、ナイトキャップを取り出し目深に被る。

勝負は、入浴時だと心に決めた。

家族が全員がお風呂に入り終えたのを見計らい、いつもの様に 「ママが入るから、絶対に誰も入ってこないでね」と一応声を掛ける、手術後からの習慣だ、傷跡も誰にも見せていない。

まず頭を洗ってみた、シャンプーの泡の仲には、目だった抜け毛は無さそうだったが・・・髪を流し始めて愕然とした、いくら流しても、流しても、身体を伝い落ちる湯と共に大量の髪の毛が流れ落ちて行く、尋常な量では無い、焦った・・・あわてて手櫛で髪をすいてみる、手のひらが真っ黒になる程の髪が一度に抜けた。

どうしようもなかった、私は髪を流し続けた、そうする他考えつかなかった、暫くして夫が心配になったのか、ドアの前から声を掛けてきた。

 夫 「ママ、どうしたの、髪抜けてるの?、もう良いから気にしないで上がっておいでよ」

夫は私の抜け毛に気づいていた。

 私 「出られないよ、髪の毛が抜けるの全然止まらないんだもん」

そう言った途端に涙が溢れた。

 夫 「大丈夫だから、薬が効いてる証拠だよ、また生えて来るんだし、誰も気にしたりしないから、出ておいでよ」
 私 「このままじゃダメだよ、どんどん抜けて来ちゃう、出られる訳ないじゃん、良いから、ほっといて、向こうに行って」
 夫 「分かったから、気が済んだら出ておいで、片付けるのは、僕がするから、何もしなくていいから、そのままでておいでね」

夫が部屋に帰って行った、涙が止まらない、もう誰に聞こえても良い。
風呂場で大声で泣いた、風呂場で歌うとエコーが効いて、下手な歌も上手く聞こえるらしい、私の泣き声もエコーが効いて、きっと家中に響き渡っていることだろう。

30分程、泣きながら髪をひたすら流し続けた、風呂場にある鏡に映る姿は既に自分の物とは思えなかった。

泣き疲れて、お風呂を出た、濡れたままの頭にナイトキャップを被り、バスタオルを巻いたまま、部屋まで急ぐ、誰とも何も話したくなかった。
夫が黙って私が出た後のお風呂を片付け始めた、その後をチビが追いかけて行く。

 チビ 「パパ、ママどうしたの、またどこか痛いの?」
 夫 「違うよ、ママは薬が効いてきて髪の毛が抜けてきちゃたんだよ、だけどそれは良いことなんだ、でもママは女の人だから、髪の毛が抜けちゃうのが悲しいんだよ」

私は急いで頭と身体を拭きパジャマとナイトキャップを被り、何事も無かったように、取り繕った、暫くしてチビが来た

 チビ 「ママ大丈夫?」
 私 「全然大丈夫だよ、あたりまえじゃん」
 チビ 「僕、ママが大好きだからね」d0098762_034811.gif
それだけ言うと部屋を出て行った、お願いだよ、これ以上そんな言葉で母を泣かせないで・・・

写真は、昨日病院で頂いた帽子に、500円で売ってたポニーテール用の輪になったゴムつきウイッグを買ってきて、ネチネチとゴムを取り外して一枚のウイッグにし、後ろ髪の位置にそれを縫いつけて見ました、まぁまぁの出来かな?近所の買い物位はこれで済ませられそうです。
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by yuki_yukimin | 2006-12-23 23:00 | 化学療法について

10月6日(外科的生検)

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ライブな私、昨日は抗生物質と解熱剤を飲んだら無事に復活をとげ、セッセとブログ更新、ところが3時間後にまた発熱、カラータイマーがピーポーピーポーと危機感をあおる。
今朝も朝から38度の発熱、しかし私は学習済みなのだ、抗生物質と解熱剤で3時間は持つ・・・
そこで、フラフラとノイトロジンを求めて、病院へむかった。
処置室で待っていると、色とりどりの毛糸の帽子が置いてある。d0098762_16133049.gif

 私 「この帽子ここで売ってるんですか?」
 看護婦 「違うの、同じ病気の患者さんが編んだものを持ってきてくれるのよ、好きな物をどうぞって、次に自分が治療に来た時に帽子が減っているととても喜ばれるのよ」

それではと、私も感謝しつつ、ひとつ頂くことにした、くすんだブルーにふち飾りが付いた、とても素敵な帽子だ、きっと同じ悩みを持つ他の患者さんの心の負担を少しでも軽く出来たらと、ひと針ひと針心を込めて編んでくれたのだろう、早速被ってきた帽子と交換、なかなか似合う(ような気がする)今度から、この処置室で治療を受けるときは、必ずこの帽子を被ってこようと決めた。

本日の請求額 外科 4,340円 (ノイトロジン高いね)
          薬    530円

と、ライブな私はここまで、今日は10月6日の外科的生検(腫瘤摘出)の時の話です。

10月6日はまさしく秋の嵐だった、台風16号が伊豆諸島近海で熱帯低気圧へ変化、この熱帯低気圧が暖湿流を送り込み、北側の冷気との間で低気圧が急激に発達した、低気圧は降水域と強風の範囲が広く、関東地方は 記録的な大雨と風に見舞われた・・・これって何かの暗示かい? 直ぐに疑心暗鬼に陥るこの心の貧しさよ、反省しなければ。

OPは15時からの予定だった為、朝食は食べても良いが、昼食は抜き、でも大丈夫、ヘタレの私が身体にメスを入れるって聞いただけで、食欲なぞ湧く術もなし・・・
それにしても驚いたのは、外来手術室、なんたって診察室の前の待合室の直ぐ隣にあって、テレビで見る手術室とは大違い、どちらかと言うと、チョット切っちゃったんだけど2,3針縫わなきゃいけないんだ、って言うノリ。でも簡易的に見えても揃うものは、きっとキチンと揃っているのだろう(と願う)
前開きの、寸足らずの着物に着替えて、ベットに横になる。

そこに颯爽と現れしドクターフット、ちゃんと手術着に着替えている(当たり前)、そしておもむろに胸の前で手術用のピッチピチの手袋を装着、その姿はまるで「スチュワーデス物語」の片平なぎさ、しかし、なかなかやねぇドクターフット、そういう気持ちにさせられる。
良かった良かった、思ったより本格的じゃんとひとまず安心。

 Dr 「それでは麻酔をしますよ」

チクチク・・・この麻酔は歯医者で治療用に使う麻酔と変わりないらしい、それが少々不安、いいのかい?歯を削るのとは違うんだよ、ブッツリ身体の中の物切り取っちゃうんだよ・・・
私の不安をよそにOPは順調に進んでいく、シミジミ思ったのは意識が完全に覚醒していることの辛さ。
あっ・・・今、切ってるのかな、う~んこれは多分思いっきり引っ張ってるんだろうな、おおよその見当が付く、時々生暖かな物が背中に伝わる、ゲゲッ血が流れてるよ~。
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たまに途中で気分が悪くなってしまう人がいるらしく、それとなく、ドクターフットは、あの鋭い眼光そのままににこやかに(多分)話しかけてくれる。

 Dr 「息子さんは確か高校2年生でしたよね、大変でしょう受験勉強」
 私 「いいえ、受験勉強なんてとんでも無い、毎日ゲーム三昧ですよ」
 Dr 「いやーそうなんですか、ハッハッハ・・・余裕あるなぁ」

笑うな!手元が狂ったらどうする・・・しかしどんな時でも、目だけは笑わないドクターフット、ある意味怖い・・・

麻酔は途中で切れてきてしまう為、何度か追加をお願いする。

 私 「あのーすいません、なんだかチクチクして来たんですけど」
 Dr 「あーはいはい、じゃ麻酔追加しますよー、今麻酔追加してますからねー」

切られる傷の痛みは感じないが、傷口を小さめに開けて、そこを思いっきり押し広げて、中の腫瘤を取り出すので、その引っ張られている感覚が、痛みに感じる。

 私 「あのーやっぱり痛いんですけど」
 Dr 「痛いのはここですか、それともここですか?」
 私 「後の方です」
 Dr 「それは引っ張られている部分ですね、これは我慢して頂かないと」
 私 「はい、分かりました」
 Dr 「後、少しですからね、上手く行ってますよ、大丈夫ですよ」

・・・あれ???痛い・・・痛い!!!

 私 「先生、結構痛いんですけど」
 Dr 「すいませんねぇ、あと少しで切り取れるんですけど、一番奥の深い所までは、どうも麻酔があまり効かないみたいなんですよ、もう少しですから我慢してくださいね」

って言われたって痛いよ~!
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そう言えば
歯科医 「はい、じゃぁ痛かったら右手をあげてくださいね」
私、痛いので右手を上げる
歯科医 「はい、ちょっとは我慢してくださいね~」 その気が無いのなら、最初から右手を上げてなんて甘い言葉はいらん!実にこの展開に酷似している

大声を出す訳にも行かず、脂汗を浮かべてジッと我慢。

Dr 「はい、終わりました、取れましたよ」

ほーらこんなん取れましたと得意げに、今はホルマリン漬けとなったが、先程まで私の肉体の一部であった、白い脂の塊を指差す、全然見たくなんか無いのに・・・

 Dr 「ではこれを、良く調べさせて頂きますからね」

傷口は特殊なテープを貼る、このテープのお陰で、消毒も要らないし、今日から入浴OKというスグレ物である。

結局2時間ほど掛かったOP、夫は待合室の椅子で熟睡、さすがだね、この位の大人物で無きゃ、私の夫はやっていられないんだ、と思いつつ、蹴飛ばしたい衝動に駆られるのがは何故?

本日の請求額 外科 12、370円
          薬   720円

しかし、この後私の左乳は、腐ったバナナ色に変色し、10日以上腫れあがったままだった。
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by yuki_yukimin | 2006-12-22 18:01 | 病気について

今日は受診日

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朝から、何だか身体がしんどい、昨日は寒気がするなぁと思っていたら、微熱があった。
しかし今日は昨日と比べ物にならない程だ、ダルくて起き上がれない、でも今日は久しぶりの受診日である、メニューは

  時間未定 採血
  10:30  心療内科
  11:00  外科
  11:30  腫瘍内科
 
実にフルコースメニュー、家で寝ている訳にはいかない、今日は夫が同伴出勤、ありがたい、しかし、この強行メニューどう考えても時間通りに消化されるとは思えない・・・

採血、心療内科までは、順調、時間より30分も早くスイスイ進む、さて次は1ヵ月ぶりの外科の受診、しかし・・・ここで躓いた、待合室は人で溢れかえっている、でもまだ30分も予約より早いのだ、多少待つのは仕方が無いだろう。

でも、座っているだけで身体中の間接が痛い、これはチョットおかしい・・・外科の受付に行って体温計を借りる。
ピピピッ・・・38度・・どおりで辛いはず、きっと朝から熱があったんだろうなぁ、外科に借りた体温計を返しに行くと、看護婦さんがやってきて「○○さん、辛かったらベットで横になってる?多分もう直ぐ、呼ばれるとは思うんだけど。」と聞きに来てくれる、動くのがキツイので、このまま椅子で丸まっていることにした。

結局、呼ばれるまで45分待った、フラフラと診察室に入る。

 Dr 「お待たせしました」

私の実際にOPをしてくれたのはドクターフットではない、手術がセンチネルリンパセツ生検であると決まった時に、専門科である今の先生に、チェンジしたのだ。
実はこの先生、ご存知の方がどれだけいるか分からないが、吉本興業のMr.オクレにソックリなのである、はっきり言ってドクターフットに負けず劣らずかなりの希少生物である。
一ヶ月ぶりに会った、Mr.オクレの頭は、まるで修行僧の様になっていた。

 私 「先生、そのヘアスタイルは何か心境の変化なんですか?」
 Dr 「あぁ、これね、僕はいつも4ヶ月に一回、こうするんですよ」

平然と答える、4ヶ月に1回って、先生・・・散髪は年に3回なのか!!!d0098762_19594819.gif
私はてっきり、出家したのかと思ったよ・・・

 Dr 「えーっと、今日は、何の治療だったのかな・・・あっいや、経過観察でしたね」

いったい、これ以上どこを治療するつもりだったのか。
傷口を丁寧に触診する、

 私 「先生、この傷跡ですが、もっと柔らかくならないんですか?」

私の傷口は左胸の脇の辺りから、乳首のしたまで約7cm、それ程、つれたりしている訳では無いが、コリコリと固い。

 Dr 「それはわかりませんね、柔らかくなる人もいれば、固いままの人もいるし、傷口が引きつってきてしまう人もいます、とにかく今はまだ、経過観察中そんなことは、まだまだ先の話しです、今やらなきゃいけないことは全然別」

私の愚問が相手にされることは殆ど無い、でも気になるものは仕方が無いじゃんと心の中で思いつつ、チョット反省、確かに今はまだそんな時期じゃないよね。

 Dr 「熱が高いようですね、白血球が随分と減ってるなぁ、まぁ後は腫瘍内科の先生から、よく話を聞いてください」

そう言うなり、PCを叩き始める、いつもながら、すごい、久しぶりに拝見したけど、以前より力強さが増している。
何たって、右手の人差し指と、左手の中指の2本のみで、力いっぱいキーボードを叩く。
Enterなんて、親の仇かと言うほどの勢いで叩きつける
時間が掛かる上に、ものすごく入力ミスが多い、しかし私の興味があるのは、先生がいつこのキーボードを叩き割るかだ。
先生、見事です、今日も良い仕事見せて頂きました。

最後は腫瘍内科である、今日のメインデッシュはここ、先生にお願いして、どうしても2度目の化療を今年中に、それも入院して受けたいのだ、本来なら2度目は外来なのだが、1回目の副作用に驚いた夫が心配して、出来れば2度目も、入院でと望んだからだ。

ここで、やっと名前を呼ばれた時は既に12時を回っていた。

 Dr 「○○さんお待たせしました」

毎度毎度で恐縮ですが、この腫瘍内科医の部長先生、赤塚不二夫に似ていらっしゃる・・・

 Dr 「どうですか、丁度、副作用が出る頃なんですが、あぁ熱があるんですね、う~ん白血球がかなり減ってますねぇ、1000しかありませんよ、色々な副作用のパターンがあるんですが○○さんの場合は白血球が随分と少なくなるようですね、ダルいでしょう、仕方がないんですよね」
 私 「かなり少ない方なんですか、普通はいくつ位あれば良いんですか?」
 Dr 「2000から2500は無いとなぇ、それでも少ないんですよ」

そう言うとじっと検査結果を覗き込み

 Dr 「おぉ、これはすごいなぁ、白血球も少ないけど、その中でも特に好中球が少ないですねぇ」
 私 「好中球って何ですか?」
 Dr 「生体防御系に関与してるんですよ、いわゆる兵隊さんですね、悪い菌が入って来ないように働くんですが・・・「40」しかありませんね」
 私 「40ってそれもかなり少ないんですか?」
 Dr 「普通は1000以上ありますからね、白血球を増やす注射をうちましょう、今日と明日と、月曜日も来られますか?」
 私 「はい、分かりました」

ここで、2度目の化療の話しを切り出す

 私 「実は、2度目の化学療法なんですが、どうしても今年中に出来たら、入院でお願いしたいのですが」
 Dr 「そうですね、私も今年中に考えていました、入院も正月で退院される方が多いので、問題は無いでしょう、今病棟に確認をして見ましょう」

結果はOK、今回は27日入院で28日治療となる、頑張らなくては・・・

 Dr 「治療の為にも、必ず白血球の値はあげないとね、じゃこの後、処置室でノイトロジン打ってもらって、入院の手続きをしてから帰って下さいね」

やっと終わって、家に帰り着いたのは既に2時、熱のある身にはかなり辛いフルコースであった。
抗生物質と解熱剤を飲んでひとまず、布団に倒れこみ3時間の爆睡、目が覚めると大分気分が良い、熱も下がっていた。

そんなことで、今日の更新が可能となりました、ながい記事を最後まで読んで下さってありがとうございます。

本日の請求額 心療内科    1,200円
          外科         200円
          腫瘍内科    4,760円
          薬代       1,880円
          前回の入院  61,670円  (退院が土曜日だったので会計が後回しだった)

それにしても、お金ってかかるよね~
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by yuki_yukimin | 2006-12-21 21:08 | 病気について
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今日はMRIと一週間前に受けた細胞診の結果が出る。
一度は告知を受けている身、何を言われようが覚悟は出来て・・・・いる訳ないじゃん!!!d0098762_22531371.gif
もしかしたら、乳癌じゃ無いかもしれない、何たって、前回の検査は、3の「疑陽性」、これって確か、かなり乳癌である確立が低かったはずだ・・・

まずはMRI、これはヨードを含む造影剤を血管内に投与して行う、副作用もあるらしく、10~20万人に1人と言う天文学的な数値で死亡例も報告されている。
ゆえに「こんな事があるって、前もって説明しましたからね、それでも良いと言うなら検査をしてあげましょう、だから何があっても、こちらの責任ではありません」と言った内容の同意書を書かされる。
いくら事務的な手順とはいえ、何気に冷たさを感じてしまうのは私だけ?赤ひげ先生よどこへ行った・・・・ってかなり古いね

MRIを無事終えて、いよいよ検査結果を聞く事となった。
診察室にはドクターフット、いつもの如く、眼光鋭く私を見つめている、こうなっては小心者の私、蛇ににらまれたカエルの如く身を縮めて、目の前の椅子に腰を掛ける。d0098762_237474.gif
 Dr 「実は前回の検査の結果ですが・・・」

思わず耳を塞ぎたい心境に駆られるヘタレな私・・・

 Dr 「4で癌の疑いがあると出ましたが完全に癌で有ると断定は出来無いんですよ」
 私 「・・・まだ癌であるか確定していないと・・・?」
 Dr 「そうですね、細胞診の場合、細胞を取り出す腫瘤の位置や状態によって、はっきりとした診断結果が出ない事が、どうしてもあるので、今度は実際に腫瘤を摘出する生検をしましょう」
 私 「生検ですか?」
 Dr 「そうです、外科的に腫瘤部分を取り出し、それを検査に回します、宜しいですか?」
 私 「分かりました、お願いします」
 Dr 「では10月6日の午後1時からで,
OPは私が担当します、詳しいことは、待合室で看護士から説明がありますから、それでは少し待って下さいね」

カタカタカタ・・・差し出されたのは、いつもの同意書だった。

 Dr 「すみませんね、いつもいつも、決まりな物ですから、お願いします」

やっぱり、ドクターフットも気にしてたんだ、何となく医者と患者の間の距離感を互いに認識させる為の同意書。
こんなものが無くても、ドクターフットは私の為に最善の努力を惜しまないだろうし、私だって、その気持ちに答えるべく精一杯治療を受けよう、そして、たとえ何かあったとしても、私はそれを攻めようと言う気持ちは毛頭無い(毛根は無くならないよね)

しかし、訴訟の耐えない医療社会、そんな甘いこと言っているより歩石を置くことが大事なのだろう。
でも同意書を差し出す時のドクターフットは必ず、いつもとは違う、申し訳無さそうな目をしている、やっぱりドクターフットは良い先生です。d0098762_23315135.gif

本日の請求額 外科 9,770円
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by yuki_yukimin | 2006-12-19 23:40 | 病気について

喧嘩

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昨日は久しぶりに夫と夜中2時まで大喧嘩、と言っても口喧嘩だけどってあたりまえかぁ
喧嘩する度、いつも思う、私に彼を殴り倒せるだけの腕力があれば・・・・って怖すぎる自分。

最近、寝る前になると必ずと言っていいほど急に不安に襲われる。
病気が怖いとか、再発が怖いとか、転移が怖いとか、自分の「死」を考えてしまうとか、そんなちゃんとした理由なんて無い、ただ、漠然とした「何か分からない」不安だ。

そんな夜が一週間程続いている、夜になると始まる、私のグズグズとした感情をぶつけられ続けた夫の堪忍袋の緒がついに切れた。

 夫 「いったい何がそんなに不安なの、手術も上手くいって、病理結果だって、思った以上に良かったし、どちらでも良いと言われた、化学療法までして、悪い事なんて何も無いだろう、毎日毎日、なにがそんなに不安だって言うんだ!
95%は再発も転移もしないっていうのに、残りの5%に怯え続けたまま後、何十年生きて行くつもりなの、ママに振り回されて、子供達だって可愛そうだ、子供達の前だけでも、強い母親で居なきゃダメだろう!」

夫には絶対に分からないんだ・・・私のこの気持ちは・・・
ただ、慰めて欲しかっただけ、何度でも繰り返し「大丈夫だから」、そう言って欲しかっただけ

結局は、病気は自分との戦い、健康な彼には分からない、理詰めの彼の話は、確かに正しいのだ・・・
自分でも理不尽なのは百も承知、でも心が揺れる・・・・・

私は弱い、子供達の前でも平気で泣くし騒ぐ、不安だって口にする、でも私はそれで良いと思っている、ありのままの私を、もがき苦しむその姿をさらけ出す。

子供達がそんな母を情けなく思うのか、可哀そうだと思うのか、頑張って欲しいと思っているのかはそれは分からない。

私はまだ自分を偽れるほど、大人になれない。
泣きはらした目に、マスク、メガネ、いつものヅラ、今朝の私はあまりにも怪しかったに違いない。
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by yuki_yukimin | 2006-12-18 21:17