乳癌の闘病記です,一言で良いですコメント、よろしくね


by yuki_yukimin

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9月13日(心療内科)

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今日も夫と共に診療内科の受診に向かう、最近はどこに行くにも(家の中でさえ)黒子のように、私の後をついてくる夫、フラフラと歩く姿が危なっかしくって見ていられないらしい。
今日は10時に予約をとってあったが、結局名前を呼ばれるまで、1時間半待たされた。

診療内科のDr は私のイメージとは大違いの、藤田朋子似の若い女医さんだった、ちなみに私のイメージとは、温厚で誠実そうな、中年から初老のおじ様Dr どんな話でもじっと耳を傾け、適切なアドバイスを返してくれるというものだ。

 Dr 「随分と今回のご病気で、毎日緊張をされているようですね」 

おっとりとした、丁寧な口調に、途端に涙が出てきた。

 私 「怖いんです、毎日怖くて仕方が無いんです」

それから私は、亡くなった叔母の事、しこりを見つけてから今日までの心境を一気に泣きながら語った。

 私 「誰も大丈夫だって、心配無いって言ってくれません(涙)」

私の話をじっと聞いていたDr 藤田朋子似は
 
 Dr 「そうですね、今の緊張状態が続いたお気持ちを、お薬で抑えることが出来ますから、安定剤と、睡眠もあまり取れていないようですね、睡眠誘発剤も出しておきましょう、暫くして、様子を見てから、お薬は調整して行きましょうね」

と言うと、カタカタと薬の処方箋を打ち出した、私は少しあっけに取られていた。
適切なアドバイスも、力強い励ましも無く、診察は処方箋を手にしただけで、10分と掛からなかった。

 Dr 「それではお大事に」 Dr 藤田朋子似はにっこり笑った

病院からの帰りに夫に誘われて、食欲は無かったが、ファミレスで昼食を摂った。早速、食後に生まれ初めての安定剤を飲んでみた。
今まで張り詰めていた緊張の糸がきれた瞬間だった、5分もしない内に、頭の中に霞がかかり、夫の声が遥か彼方から聞こえてくる。
そのまま家に帰ると布団に潜り込み、久しぶりに5時間の爆睡、Dr藤田朋子似、なかなか侮れない存在かもしれない。

本日の請求額 診療内科 1,440円
          薬代      860円
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by yuki_yukimin | 2006-09-13 10:00 | 病気について
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YR病院は私の住んでいる辺りでは、かなり大きな総合病院だ。
案内された乳腺外来は建物の一番奥、5つの白い診察室のドアが並ぶ前に待合室があり、何組かの夫婦連れもいた。
それから3時間以上、診察室のドアが開く度に振るえ、次の患者を呼ぶアナウンスには耳をふさいだ、怖かった、逃げ出したいほど待っているのが怖かった。
「○○さんお待たせしました、3番へお入りください」・・・ついにその時が来た、私は夫に抱えられるようにして診察室へ入った。

そこには・・・「ぷっすま」でおなじみのドクターフットがこちらを向いて座っていた。

 夫 「一緒に話を聞いても宜しいでしょうか?」
 Dr 「どうぞ」

紹介状のカルテに目を通す眼差しも、掛けているメガネまでドクターフットにソックリだ・・・

 Dr 「では上着を脱いで、こちらに横になって下さい、触診をしますから」

言われるままにベッドに横になるが、胸の前で組んだ腕が離せない。

 Dr 「これでは診察が出来ませんよ」

そろそろと手を離すと、左乳房にドクターフットの手が伸びてきた・・・怖い・・・

 私 「いやぁぁ・・・!」 再び両腕で胸を隠す。
 
 Dr 「このままでは診察になりません、手を離して!」

ドクターフットは怒っていた、メガネの奥の目は、あのグリグリ棒?を持って、ユースケ・サンタマリアを追い回す、あの時の目だ、観念して再びそろそろと手を離す、ドクターフットはそそくさとしこりの位置と大きさを確認し、その後、首、わきの下のリンパの触診へ移ろうとするが、そこでまた私の両腕は無意識のうちに胸の前で固く閉ざされてしまう、まさしくドクターフットにとっては営業妨害以外の何物でも無い。

 Dr 「宜しいです、服を着てください」

着替えてドクターフットの前に座る

 Dr 「カルテを見ましたが、そんなに急ぐ必要も無さそうなので、まず心療内科の先生と相談をして、今後ここで治療を続けるかどうかの判断をして下さい、今の貴女の状態では治療も検査も進める事は出来ません」

どうしよう、ドクターフットを怒らせてしまった、もうここでは治療をして貰えないかもしれない・・・

 私 「お願いします、どうしてもここで治療を受けたいんです(涙)」
 Dr 「ひとまず、心療内科の先生に予約の確認をしますから」

ドクターフットは・・・・やっぱり怒っていた(に違いない)

本日の請求額 外科 1,960円
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by yuki_yukimin | 2006-09-11 13:00 | 病気について

9月7日(告知)

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今更何を聞きに行けば良いのだろうか、言われることなんて分かっているのに・・・殆ど眠れず、ボッとした頭でそんな事を考えながら、夫の運転で病院へむかう。

 私 「ねぇパパ、今日もし乳癌だって言われたら、病院を変えたいんだけど」
 夫 「どこか良い病院、知ってるの?」
 私 「YR病院に、専門の乳腺外来があるから、そこで診てもらいたい」
 夫 「そうだね、もしもそうだったらね」

病院へ着くと殆ど待たずに名前を呼ばれた、私の恐怖心は既に許容量(ミニマムですが)を遥かに超えまっすぐに歩けない、夫に抱えられるようにして診察室へ入る。
前回に診察してくれた気さくな女医さんでは無かった、銀縁のメガネだけが、やけに冷たい印象のDrは淡々とした口調で話し始めた。

 Dr 「検査の結果ですが、やはり乳癌ですね」
 私 「ひぃやぁぁぁ~」 声にならない絶望の叫びが、喉の奥から漏れた。
その場にヘタヘタと崩れ落ちそうになった所を、夫に支えられ、ベッドに座らされる。d0098762_17205243.gif
 Dr 「どうされます、ご主人だけお聞きになりますか?」

懸命に頭を振る、私の居ない所で、交わされる会話が怖い、聞くのも怖いけど、聞かない方がもっと怖かった。
 
 Dr 「大きさは1.5cm、後は色々と検査をしてみないと、まぁそんなに急がなくても取ってしまえば済む物ですから、右にもしこりがありますが、こちらは良性のようですね、気になるなら、手術の時に一緒に取って調べてみたら良いですよ」

余りにもあっけない告知と、無感情な説明だった。
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そこで夫が切り出した

 夫 「すみませんが、セカンドオピニオンの紹介をお願いしたいのですが、YR病院に乳腺外来の専門科があるそうなので、そちらを紹介して頂けないでしょうか」

 Dr 「良いですよ、それは構いません」 

そのまま淡々と看護婦さんへ指示を出す。

 看護婦 「それでは紹介状が出来るまで、待合室でお待ち下さい」

待合室の椅子に腰を掛けた、頭の中に霞がかかっている、夫がギュッと手を握り締めてきた、誰に見られても恥ずかしくなんか無かった。

 夫 「泣いちゃダメだよ、泣くなら家に帰ってから、思いっきり二人で泣こう」

そう言った夫の目は潤んで今にも涙が零れ落ちそうだった、私は・・・私は泣きたくなかった、悲しいのかどうなのか、自分でもよく分からなかった。

紹介状を受け取ると、夫は直ぐにYR病院へ連絡を入れてくれた、9月11日、13時から、予約は一杯で入れられないので、何時間待つか分からないが、必ず診察をしてくれるそうだ。

無言のまま家に帰る、ソファーに座った途端、夫がポロポロと涙をこぼした。
その時、あの大きかった夫の身体が随分と小さくなっていた事に初めて気がついた、私は泣けなかった。
病気になんか負けるものかとか、そんな思いとは違う・・・ただ事実を受け入れられなかった
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by yuki_yukimin | 2006-09-07 09:00 | 告知
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検査をしたその日から、検査結果の出るまでの一週間、私の精神状態は常軌を逸していた。
仕事をしていても、居たたまれないような焦燥感に襲われる、立ち上がるとスッと血の気が引いて倒れそうになった。
当然、仕事なんて手につかず、夫にメール、電話攻勢

 私 「やっぱり病院すぐに変えよう、検査したその日に結果出してくれるような大きな所に」
 夫 「木曜日には結果が出るんだから、それまで待とうよ、今どこに行っても検査のやり直しで、余計に時間がかかるから」
 私 「でも、これ以上待てないよ」
 夫 「分かったから、今日はひとまず仕事を早めに終える、駅まで迎えに行くから一緒に帰ろう」

私の終業時間に合わせて夫は駅で待っていてくれた、何故か夫の顔を見るとホットした。
レンタルビデオを10本も借り、夜中私が寝付くまでかけ続ける、意識を少しでもどこかに持っていかないと居たたまれない、心細くなると、隣で眠る夫を夜中でも揺り起こす。

 夫 「どうしたの?大丈夫だよ、一緒に起きているから」

こんな生活が続いた、夫は私の気持ちの全てを受け入れ、ひたすら耐えてくれていた、でも申し訳ないと思う余裕が、その時の私には無かった。
食事が摂れないに加え、睡眠時間は毎日3時間前後、見る間に痩せていく私に付き合う様に、85kg以上の巨漢だった夫が随分痩せてきていたのにさえ、私は気が付かなかった。
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by yuki_yukimin | 2006-09-06 15:00 | 病気について