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乳癌の闘病記です,一言で良いですコメント、よろしくね


by yuki_yukimin

カテゴリ:手術について( 3 )

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昼間に麻酔で眠り過ぎてしまい、長い長~い夜となった。
とにかくカテーテルが不快でならない、おまけに点滴付きで寝返りさえ打てない、ウトウトしてはトイレに行く夢を見ては目が覚め、時計を見てはため息をつき、またウトウトしてはトイレに行く夢をみて・・・・・・

病院の朝は早い、6時半にもなれば、朝一番の検温と血圧を測りに看護婦さんが来てくれる、看護婦さんが来てくれればカテーテルは外して貰えるんだ、そう信じてその時をじっと待ち続けた、やがて空が白々とあけ待望の看護婦さんがやって来た、早速懇願する。
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私 「すみません、カテーテルを早めに外して欲しいんですが」

看護婦さん 「それは夜勤明けの今日の担当の看護士の仕事になりますから、もう少し、待ってくださいね」

私 「何時頃になりますか?」

看護婦さん 「そうですね、朝の引継ぎが終わってからなので9時は過ぎると思いますが」
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後3時間・・・白々と空けていく空に反して私の目の前は真っ暗になった。
待つしかないのだ、覚悟を決めてゲームをして気を紛らわそうとしてみるが、集中できない、カテーテルが入っているのだから、トイレに行きたいはずは無いのに、何故だかトイレに行きたくて仕方が無い、我慢だ、今はじっと我慢の子だ、そして待つ事3時間やっと今日の担当の看護婦さんが朝の挨拶に来てくれた、早速お願いd0098762_23372077.gif

私 「すみません、カテーテルを抜いて欲しいんですが」 うるうる(涙目)

看護婦さん 「わかりました、チョット待っていて下さいね」

直ぐに支度をして来てくれる。

看護婦さん 「カテーテルと点滴とどちらが先が良いですか?」

私 「もちろんカテーテルでお願いします」

看護婦さんは慣れた手付きで、あっという間にカテーテルと点滴を外してくれた、この開放感、清々しさよ・・・・・・?
やっと自由になって気が付いた、今朝から頭痛がしている、そう言えば朝の検温も37度2分あったけ

私 「あの頭痛がするんですが」

看護婦さん 「朝も少し熱があったようですし、熱を測って見ましょうね」

ピピッピピッピピッ

看護婦さん 「37度6分、少し上がってますね、麻酔の副作用で熱がでることがあるんですが、暫くしたらまた測りに来ますね」

いそいそと、トイレに向う、自由に歩けることが嬉しい♪
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ノビノビと寝返りを打てるのも嬉しいが・・・だんだん頭痛が酷くなって来る、昼前に看護婦さんが再び検温にやって来た。

ピピッピピッピピッ

看護婦さん 「38度3分、随分熱が上がって来ましたね、少し冷やしましょうか」

そう言って看護婦さんは氷枕を持ってきてくれた、布団をかぶり、あまりの頭痛にグッタリ、昼食も手が付けられず下げてもらう。
不味いことに今日は夫が仕事の都合で来られない、仕方が無く薬を飲む為の水を売店までフラフラと買いに行く(頼めばヘルパーさんが買ってきてくれる事を知らなかったのです)
水と一緒に、アイスクリームを購入、病室に戻り早速外の景色を見ながらアイスクリームを食べる、ほてった身体にアイスクリームが冷たくて美味しい、あっと言う間にたいらげ再び布団へ潜り込む、アイスのせいだろうか、なんだかゾクゾクしてきた。

昼過ぎに看護婦さんがまた検温に来てくれる。

ピピッピピッピピッ

看護婦さん 「チョット熱が高すぎますね、先生に話してきます」

その時熱は39度を超えていた、寒気がするので布団を一枚追加して貰い、氷枕を外して布団の中で震えていると、耳慣れた忙しない足音が廊下から近づいて来るのが聞こえる。
Mrオクレが看護婦さんと共にやって来た。

Dr 「○○さん、大丈夫ですか?チョット熱が上がり過ぎですね、採血とそれからレントゲンを撮って来て下さい」
いかにも医者らしくテキパキと看護婦さんに指示を出す(ってだからぁMrオクレはれっきとした医者なんだってば)

Dr 「この分では明日の退院は無理そうですね」

私 「えぇ!!!明日退院のはずじゃないんですか?」 思わず大声が出てしまった

Dr 「退院については、時と場合によるとお話した筈です」 珍しく厳しい顔のMrオクレ

看護婦さん 「では、レントゲン撮りに行きましょう、車椅子使いますか?」

私 「大丈夫です、歩いて行かれます」

再びフラフラと2階のレントゲン室へと向う、どうしよう、明日退院出来なかったら・・・
別に用事があるわけでは無い、とにかく病院に居るのが嫌だ!一刻も早く家に帰りたい、そればかりを考えていた。
6時になって夕食が運ばれて来た、やっぱり食欲は無し、手を付けずに寝ていると、いつもの足音、Mrオクレだ。

Dr 「レントゲンの結果は異常無しでした、血液もまぁまぁですね、後は熱が下がれば良いんですが」

私 「やはり明日の退院は無理ですか?」

Dr 「そうですね、もう少し様子を見たほうが良いでしょう、それにしても今日は暑いなぁ」

私 「暑くなんかないですよ、今日は一日中寒気がしてました」

Dr 「それは、熱があるからです」 アレレ、まずい事言っちゃたかな・・・

私 「良く考えたらやっぱり寒くないです、気のせいでした」 お願い退院したいよぉ

Dr 「子供じゃないんだから、くだらない事は言わない!、とにかく退院は伸ばしましょう」 怒られちゃったよ・・・
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私 「・・・・・・」

Dr 「ほら、夕飯も食べてない、こんな事ではいつまでたっても退院できませんよ」

Mrオクレに言われて飛び起きて、夕食が乗ったトレイに向う・・・確かにやってる事は子供と変わらない

Dr 「食事が終わった頃、傷口のチェックにきますからね」

そう言うと忙しなく去って行ったと思ったら・・・途端に戻って来た

Dr 「仕方が無い、明日の朝一番で採血をした結果と、熱が下がっていたら、明日の退院を考えましょう」

それだけ言うと今度は戻ることなく、足音は廊下の彼方へと消えていった。
Mrオクレ、優し過ぎます・・・ありがとう、退院したいって言う私の我侭を汲んでくれて、Mrオクレがこんなに優しいなんて今まで知らなかったよ、頑張って不味いけど、ご飯食べます。

次の朝、何と朝一番の採血は午前6時、余りの速さにチョット驚く。
そして朝の回診でMRオクレから退院の許可を貰った、やったぁ退院が出来るんだぁ、許可が下りたらこっちのもの、Mrオクレの気の変わらないうちにサッサと着替えて荷物をまとめる。

6人部屋で、昨日からのMrオクレとの退院騒動の一部始終をしっている他の患者さんが皆
「良かったね、退院できて」口々に言ってくれた、こんなことで騒いだ自分が恥ずかしく大人げ無かったとチョット反省。

結局入院は、最初の転移が無かった場合の予定通り3泊4日で無事退院にこぎ着けることが出来た。
それもこれもMrオクレ、貴方のおかげです、先生ありがとう!感謝しつつ病院を後にして入院生活に終わりをつげ、私の人生において余りにも内容の濃く長い3日間は、こうして幕を閉じたのであった。
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by yuki_yukimin | 2007-02-01 01:01 | 手術について
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なかなか、眠れず、長い夜が明けた、未だにこれから起こる現実が他人事の様な気がする。
本当に自分が乳癌で手術をするんだという現実自体が、地に足が着いていない状態と言ったら良いのだろうか。

夫は8時には来ると言っていた、後30分は何もすることも無く、何をしていれば良いのかも分からない、その時・・・・廊下から、いつもの足音を響かせ近づく気配。

Dr 「おはよう、昨日は良く眠れましたか?」

私 「余り良く眠れませんでした、先生はいかがですか、良く眠れましたか?」

Dr 「いや~良く寝ましたよ、寝すぎたくらいです」 嬉しそうに答える

Dr 「それでは、手術は9時からになりますから、その前に看護士が来て説明があると思いますが、何も心配はいりませんからね、安心して任せてください」 おぉ・・・なんだか後光が射してるぞMrオクレ

私 「宜しくお願いします」

Dr 「では、後で」

そう言うと忙しなく足音を響かせ、去っていった、う~ん一味違うぞ、今日のMRオクレ、何だか医者に見える・・・それも飛び切りの名医に見えてしまう・・・私って単純?
それにしても、お医者さんて随分と早くから病院に来ているんだなと感心した、もしかして私の手術の為に?なんてお目出度く出来ている私の思考回路。

8時に夫が来た、子供達は手術が終わってから呼ぶらしい、確かにこんな所で何時間も待っていられないもんね。
意識してか手術とは、無関係なたわいも無い会話をする、多分、私に気を使って話題を選んでいるのだろう。

8時30分、看護婦さんが手術着を持ってやって来た。
T字帯をつけ(褌みたいだ)、静脈血栓症防止サポーターを穿き、手術着に着替える、とうとう始まるのだ。
手術室まではベッドのままで移動、エレベーターでB1まで降りると、そこから先は家族も入れない、夫は手術が終わるまで、病室で待つのだ。

夫 「じゃ、頑張ってね、心配いらないから、待ってるからね」 そう言って私にニッコリ笑いかけた。

手術室のドアが開き中へ移動、しかしそこは本物の手術室の待合室のようなところで、何人もの患者が私と同じようにベッドで運び込まれている、今朝は特に手術が多い日だそうでかなり騒然とした雰囲気が漂っていた。
ここで名前、生年月日、その他もろもろを確認し、手術台へ移動、そして各々その手術台のまま複数有るそれぞれの手術室へと運ばれていく。

手術室はTVで見るそれとなんら変わりなく、まるでドラマのようだ。
昨日説明に来てくれた麻酔科の先生が、お弟子さんを連れてやって来た、どうやらラインの確保は先生ではなくお弟子さん(あくまでもお医者さんです)がするらしい。

ところがこれが上手く行かない、もともと血管が細くて、慣れている看護婦さんでさえ苦労をするのに、針を刺して、懸命に血管を探るが見つからない、何度かトライした挙句、諦めて手の甲の血管を使う事となった。

そこへ、とうとうMrオクレ登場!パチパチ(拍手)

Dr 「心配要りませんよ、寝ている間に直ぐに終わりますから」 相変わらず頼もしい、惚れてしまいそう(嘘です)♪

左胸の手術なので、麻酔のルートの確保をした右腕で血圧を測る、それと同時に麻酔の点滴が始まった、鋭い痛みが右腕を走る。

私 「痛い、右腕が痛い」

Dr 「大丈夫です、血圧を測るための圧がかかっているだけ・・・・・・・・・・・・・・・」

次の瞬間

Dr 「○○さん、終わりましたよ、大丈夫です、センチネルリンパ節は4つありましたが、どれにも転移はありませんでした」

Mrオクレが私を覗き込み、にっこりと笑いかけている・・・終わったんだ・・・口には酸素マスクがあてられて点滴と尿道にカテーテルが入っている。
驚いたことに声を出そうとしたが声が出ない、意識に靄が掛かっている、再びベッドのまま、病室へ運ばれた。

夫が嬉しそうな顔で出迎えてくれた

夫 「随分時間が掛かったね、でも転移は無かったんだって、良かったね、子供達も呼んだから、もう直ぐ来るよ」

私 「今、何時なの?」 思うように声が出ない、喉の奥から声を搾り出すような感じがする

夫 「もう1時だよ」

後から分かった事だが、普通センチネルリンパ節生検での手術で転移が無い場合は、1時間半から2時間で手術が終わる、私のこの4時間という手術時間の長さは、その後の整形に時間が掛かったのだ。
ヘタレな私はもともと太っていなかったうえに、病気が分かった9月の最初からすでに10キロ近く痩せていた、整形の為に回りから、お肉を集めようとしたのだが集まる肉が無かったのだ・・・Mrオクレは懸命に頑張ってくれたのだが・・・乳は元には戻らなかった。

暫くして、子供達が来た、酸素マスクをつけている私の姿に少し驚いたようだった、話そうとしても声も出ないし、ひどく眠たかった。

ウトウトと眠り目が覚めるとそこに夫と子供たちが居た、結局そのまま7時近くまで、眠り続ける私の側に居てくれた。

意識が朦朧といていたので時間が分からないが、夫と子供達が帰った後、Mrオクレがやって来た。

Dr 「どうです、気分は悪くありませんか?」 と言いながら、カテーテルの先の袋を覗き込む。

私 「はい、大丈夫です」 実際カテーテルが不快な他は、別にどこも痛くも痒くも無い、手術をしたなんてカテーテルと点滴が無ければ信じられない気がした。

Dr 「水分があまり取れていないようですね、自分でちゃんと取れますか?」

私 「はい、取れます」

Dr 「カテーテルは明日に外せますから、後傷口は特殊なテープでコーティングしてありますから、入浴も明日から出来ますよ」 実際術後の傷口にはガーゼさえ当てていない

Dr 「では、ゆっくりと睡眠を取って、身体を休めてくださいね」

そう言うと、カーテンから出て行った・・・途端に再びカーテンから顔を覗かせ

Dr 「やっぱり、まだ意識がはっきりしていないから、点滴もう一本追加ね」

それだけ言うと、今度は本当に足早に去っていった。

何時間たっただろうか・・・時計を見ると10時だった・・・不味い・・・こんな時間に完全に覚醒してしまった、昼間散々寝ていたのに今更寝れないよ~
一応、心療内科から処方されている、睡眠薬を飲む・・・が眠くならない。

思い切って、自分の胸を見てみる。
左わきの下の直ぐ上にセンチネルを取った後がある、そして左の胸は丁度乳房の真ん中辺りへ向って左脇から乳首の下までテープでコーティングされた傷口が見えた。

そして何より、私の左乳房は、ミニからミニマムになっていた・・・。
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by yuki_yukimin | 2007-01-28 16:28 | 手術について
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入院は手術日前日の為、10月31日の10時だった、夫が半休を取って車で送ってくれる。
手続きを済ませると早速、病棟へ案内された、6人部屋だが、窓際で大きな窓からは日産のスタジアムが一望できる、中々の好条件だ。d0098762_15522993.gif

荷物を片付け、パジャマに着替えると、看護婦さんが入院の予定表を持ってきてくれた、それによると、今日は午後から麻酔科の先生の説明があるだけで、後はフリーである。
そこで、入院案内には書いて無かったが、明日の手術用にT字帯と静脈血栓症防止サポーター必要だと教えられ、早速夫が下の売店へ購入に向かう、ついでにTVカードと番組案内も買ってきてくれた。
退屈防止用にと、何冊かの本とゲーム機は持ってきたが、これで完璧♪
仕事が終わったら帰りに寄るからと言って夫は帰って行った。

暫くゲームをしていると、昼食の時間になった、確かここの病院食は物凄く不味い覚えがある、11年前チビを産んだのもこの病院だった、はたして・・・伝統は確実に受け継がれていた。
元々、ひどく偏食な私、殆ど手付かずのトレイを片付けようと思った時、廊下の遥か彼方からバタバタと忙しない足音が私のベッドに近づいて来る。

カーテンの隙間から顔を覗かせたのは私の主治医であるMrオクレだった。

Dr 「どうですか、変わりはありませんか?」

私 「はい、大丈夫です」

Dr 「今日は麻酔科の先生の説明くらいで、他に何もする事がありませんから、ノンビリしていて下さいね」 そう言いながら、私の食べ残しをチェックしている

私 「わかりました」

Dr 「う~ん、食欲が無いのも仕方が無いか」 違うよ、不味いんだって・・・

一人で納得すると、またバタバタと足早に廊下を去って行く、滞在時間、わずか2,3分、相変わらず忙しそうだ。

午後は麻酔科の先生の説明を聞いたりシャワーに入ったり、ゲームをして過ごした、そしてあっと言う間に夕食の時間、それに合わせるように夫到着、夕食は夫が完食してくれた。

暫く取り留めの無い話をしていると、またあのバタバタと言う足音が近づき、Mrオクレ再び参上。

Dr 「どうですか、変わりはありませんか?」

夫 「先生、明日は宜しくお願いします」 夫立ち上がり深々と頭を下げる

Dr 「大丈夫です任せてください、それから明日の手術時間ですが、9時からで朝一番です」

私 「わかりました」 チョット緊張・・・

Dr 「今日は明日に備えて、早めにゆっくり休んでくださいね、それでは」

夫と軽く会釈を交わすと、足早に部屋を出て行く、今回の滞在時間もわずか2,3分、バタバタと忙しなく廊下を遠ざかって行く足音がベッドからでもはっきり聞こえる、忙しいのに2度も顔を出してくれるなんて、Mrオクレはやっぱり良い先生なのだ・・・しかし、あの落ち着きのなさに、今ひとつ不安が・・・d0098762_16344194.gif

それまで、私は明日の手術が、何故か他人事に思えてならなかった。
不思議と客観的というか傍観者の立場で落ち着いていられた、その時までは・・・

明日の朝9時・・・今になって初めて自分自身の手術であると言う事実を意識した。
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by yuki_yukimin | 2007-01-26 16:48 | 手術について