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乳癌の闘病記です,一言で良いですコメント、よろしくね


by yuki_yukimin

10月6日(外科的生検)

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ライブな私、昨日は抗生物質と解熱剤を飲んだら無事に復活をとげ、セッセとブログ更新、ところが3時間後にまた発熱、カラータイマーがピーポーピーポーと危機感をあおる。
今朝も朝から38度の発熱、しかし私は学習済みなのだ、抗生物質と解熱剤で3時間は持つ・・・
そこで、フラフラとノイトロジンを求めて、病院へむかった。
処置室で待っていると、色とりどりの毛糸の帽子が置いてある。10月6日(外科的生検)_d0098762_16133049.gif

 私 「この帽子ここで売ってるんですか?」
 看護婦 「違うの、同じ病気の患者さんが編んだものを持ってきてくれるのよ、好きな物をどうぞって、次に自分が治療に来た時に帽子が減っているととても喜ばれるのよ」

それではと、私も感謝しつつ、ひとつ頂くことにした、くすんだブルーにふち飾りが付いた、とても素敵な帽子だ、きっと同じ悩みを持つ他の患者さんの心の負担を少しでも軽く出来たらと、ひと針ひと針心を込めて編んでくれたのだろう、早速被ってきた帽子と交換、なかなか似合う(ような気がする)今度から、この処置室で治療を受けるときは、必ずこの帽子を被ってこようと決めた。

本日の請求額 外科 4,340円 (ノイトロジン高いね)
          薬    530円

と、ライブな私はここまで、今日は10月6日の外科的生検(腫瘤摘出)の時の話です。

10月6日はまさしく秋の嵐だった、台風16号が伊豆諸島近海で熱帯低気圧へ変化、この熱帯低気圧が暖湿流を送り込み、北側の冷気との間で低気圧が急激に発達した、低気圧は降水域と強風の範囲が広く、関東地方は 記録的な大雨と風に見舞われた・・・これって何かの暗示かい? 直ぐに疑心暗鬼に陥るこの心の貧しさよ、反省しなければ。

OPは15時からの予定だった為、朝食は食べても良いが、昼食は抜き、でも大丈夫、ヘタレの私が身体にメスを入れるって聞いただけで、食欲なぞ湧く術もなし・・・
それにしても驚いたのは、外来手術室、なんたって診察室の前の待合室の直ぐ隣にあって、テレビで見る手術室とは大違い、どちらかと言うと、チョット切っちゃったんだけど2,3針縫わなきゃいけないんだ、って言うノリ。でも簡易的に見えても揃うものは、きっとキチンと揃っているのだろう(と願う)
前開きの、寸足らずの着物に着替えて、ベットに横になる。

そこに颯爽と現れしドクターフット、ちゃんと手術着に着替えている(当たり前)、そしておもむろに胸の前で手術用のピッチピチの手袋を装着、その姿はまるで「スチュワーデス物語」の片平なぎさ、しかし、なかなかやねぇドクターフット、そういう気持ちにさせられる。
良かった良かった、思ったより本格的じゃんとひとまず安心。

 Dr 「それでは麻酔をしますよ」

チクチク・・・この麻酔は歯医者で治療用に使う麻酔と変わりないらしい、それが少々不安、いいのかい?歯を削るのとは違うんだよ、ブッツリ身体の中の物切り取っちゃうんだよ・・・
私の不安をよそにOPは順調に進んでいく、シミジミ思ったのは意識が完全に覚醒していることの辛さ。
あっ・・・今、切ってるのかな、う~んこれは多分思いっきり引っ張ってるんだろうな、おおよその見当が付く、時々生暖かな物が背中に伝わる、ゲゲッ血が流れてるよ~。
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たまに途中で気分が悪くなってしまう人がいるらしく、それとなく、ドクターフットは、あの鋭い眼光そのままににこやかに(多分)話しかけてくれる。

 Dr 「息子さんは確か高校2年生でしたよね、大変でしょう受験勉強」
 私 「いいえ、受験勉強なんてとんでも無い、毎日ゲーム三昧ですよ」
 Dr 「いやーそうなんですか、ハッハッハ・・・余裕あるなぁ」

笑うな!手元が狂ったらどうする・・・しかしどんな時でも、目だけは笑わないドクターフット、ある意味怖い・・・

麻酔は途中で切れてきてしまう為、何度か追加をお願いする。

 私 「あのーすいません、なんだかチクチクして来たんですけど」
 Dr 「あーはいはい、じゃ麻酔追加しますよー、今麻酔追加してますからねー」

切られる傷の痛みは感じないが、傷口を小さめに開けて、そこを思いっきり押し広げて、中の腫瘤を取り出すので、その引っ張られている感覚が、痛みに感じる。

 私 「あのーやっぱり痛いんですけど」
 Dr 「痛いのはここですか、それともここですか?」
 私 「後の方です」
 Dr 「それは引っ張られている部分ですね、これは我慢して頂かないと」
 私 「はい、分かりました」
 Dr 「後、少しですからね、上手く行ってますよ、大丈夫ですよ」

・・・あれ???痛い・・・痛い!!!

 私 「先生、結構痛いんですけど」
 Dr 「すいませんねぇ、あと少しで切り取れるんですけど、一番奥の深い所までは、どうも麻酔があまり効かないみたいなんですよ、もう少しですから我慢してくださいね」

って言われたって痛いよ~!
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そう言えば
歯科医 「はい、じゃぁ痛かったら右手をあげてくださいね」
私、痛いので右手を上げる
歯科医 「はい、ちょっとは我慢してくださいね~」 その気が無いのなら、最初から右手を上げてなんて甘い言葉はいらん!実にこの展開に酷似している

大声を出す訳にも行かず、脂汗を浮かべてジッと我慢。

Dr 「はい、終わりました、取れましたよ」

ほーらこんなん取れましたと得意げに、今はホルマリン漬けとなったが、先程まで私の肉体の一部であった、白い脂の塊を指差す、全然見たくなんか無いのに・・・

 Dr 「ではこれを、良く調べさせて頂きますからね」

傷口は特殊なテープを貼る、このテープのお陰で、消毒も要らないし、今日から入浴OKというスグレ物である。

結局2時間ほど掛かったOP、夫は待合室の椅子で熟睡、さすがだね、この位の大人物で無きゃ、私の夫はやっていられないんだ、と思いつつ、蹴飛ばしたい衝動に駆られるのがは何故?

本日の請求額 外科 12、370円
          薬   720円

しかし、この後私の左乳は、腐ったバナナ色に変色し、10日以上腫れあがったままだった。
by yuki_yukimin | 2006-12-22 18:01 | 病気について